終活でエンディングノートを書くべき?おひとり様向け解説【行政書士が解説】
終活でエンディングノートを書くべき?おひとり様向け解説【行政書士が解説】
エンディングノートの書き方について「何を書けばいいの?」「遺言書と何が違うの?」とよく聞かれます。エンディングノートは特別な形式も法的な手続きも不要で、今日からすぐに始められる終活の入口です。
この記事では、エンディングノートの内容・遺言書との違い・おひとり様が書いておくべき項目をわかりやすく解説します。
👉 この記事は「おひとり様の終活、何から始めればいい?押さえておきたい5つのポイント」の第6回・最終回です。
エンディングノートの書き方:まず基本を知ろう
エンディングノートとは、自分の希望・情報・気持ちを自由に書き留めておくためのノートです。市販のものや無料テンプレートを使うことが多いですが、普通のノートでも構いません。
法的な効力はありませんが、万が一の際に周囲の人が「何をすべきか」を把握するための大切な道しるべになります。
エンディングノートと遺言書、書き方と役割の違い
エンディングノートと遺言書は、よく混同されますが役割がまったく異なります。
| エンディングノート | 公正証書遺言 | |
|---|---|---|
| 法的効力 | なし | あり |
| 形式 | 自由 | 法律で定められた形式が必要 |
| 財産の分配 | できない | できる |
| 書き直し | いつでも自由に | 正式な手続きが必要 |
| 費用 | ほぼ無料 | 15万円〜 |
| 役割 | 希望・情報の記録 | 財産・法的事項の指定 |
エンディングノートは「気持ちや希望を伝えるもの」、遺言書は「法的に効力を持つもの」と理解しておきましょう。両方を用意することで、より万全な備えになります。
👉 遺言書について詳しくは「おひとり様が遺言書を作るべき理由【行政書士が解説】」へ
エンディングノートの書き方:おひとり様が書くべき7項目
おひとり様にとって特に重要な項目を7つご紹介します。
① 緊急連絡先・基本情報
- 氏名・生年月日・住所・血液型
- 緊急時に連絡してほしい人の名前・電話番号
- かかりつけ医・持病・服用中の薬
- 健康保険証・マイナンバーカードの保管場所
② 財産・契約に関する情報
- 預貯金口座の銀行名・支店名(口座番号は任意)
- 不動産・有価証券の有無
- 生命保険・医療保険の保険会社・証券番号
- 借金・ローンの有無
- 定期的に支払っている契約(サブスクリプション等)
③ デジタル資産の管理情報
- スマートフォン・パソコンのロック解除方法
- よく使うサービスのID・パスワード(保管方法の記載でも可)
- ネットバンク・電子マネーの有無
- SNSアカウントの処理方法(削除希望か追悼アカウントにするか)
④ 葬儀・お墓の希望
- 葬儀の形式(一般葬・家族葬・直葬など)
- 呼んでほしい人・呼ばなくていい人
- お墓・埋葬の希望(樹木葬・散骨・永代供養など)
- 戒名の希望の有無
👉 「永遠の里 樹木葬」の詳細はこちら
👉 葬儀・お墓の準備について詳しくは「おひとり様の葬儀・お墓はどう決める?生前準備の方法」へ
⑤ 医療・介護に関する希望
- 延命治療についての希望(望む・望まないなど)
- 介護が必要になった場合の希望(在宅か施設か)
- 臓器提供・献体の意思
延命治療を望まない場合、尊厳死宣言書を公正証書で残すことをお勧めします。
⑥ ペットについて
- ペットの名前・種類・年齢
- 引き取りをお願いしたい人・施設
- ペットの世話に関する希望(食事・医療など)
おひとり様でペットを飼っている方は、ペットの行く末を必ず書き留めておくことをおすすめします。
⑦ 大切な人へのメッセージ
- 家族・友人・お世話になった人への感謝の言葉
- 自分の人生を振り返ったメッセージ
法的効力はなくても、残された人にとって何より大切な贈り物になります。
エンディングノートの書き方のコツ
「全部書かなければ」と思うと、なかなか始められません。次のポイントを意識してみてください。
- 全部一度に書こうとしない:気になる項目から少しずつ書き始めればOK
- 鉛筆で書く:気が変わったらいつでも書き直せるよう、鉛筆がおすすめ
- 定期的に見直す:年に一度、誕生日や年末などに内容を確認する習慣をつける
- 保管場所を誰かに伝えておく:いざというときに見つけてもらえる場所に保管する
エンディングノートだけでは足りないこと
エンディングノートは大切な準備ですが、法的効力がないため、次のことは別途対応が必要です。
- 財産の分配→ 遺言書が必要
- 亡くなった後の手続き→ 死後事務委任契約が必要
- 判断能力低下への備え→ 任意後見契約が必要
- 延命治療を望まない→ 尊厳死宣言書が必要
エンディングノートは終活の「入口」です。書きながら「これは遺言書が必要だな」「死後事務委任契約で頼んでおこう」と気づくことも多く、他の終活準備を進めるきっかけにもなります。
シリーズのまとめ
全6回にわたって「おひとり様のための終活」をお伝えしてきました。
| 回 | テーマ | リンク |
|---|---|---|
| 第1回 | 終活の全体像・5つのポイント | 記事を読む |
| 第2回 | 遺言書を作るべき理由 | 記事を読む |
| 第3回 | 死後事務委任契約とは | 記事を読む |
| 第4回 | 任意後見契約のメリット・タイミング | 記事を読む |
| 第5回 | 葬儀・お墓の生前準備 | 記事を読む |
| 第6回 | エンディングノートの書き方 | この記事 |
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