死後事務委任契約について「よくある質問」に答えます【行政書士が解説】

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こんにちは、行政書士の三牧史歩です。死後事務委任契約FAQとして、よくいただく質問に事例を交えながらお答えします。「なんとなく必要そうだけど、よくわからない」という方はぜひご覧ください。

👉 死後事務委任契約の基本については「死後事務委任契約とは?おひとり様に必要な理由」をあわせてご覧ください。

目次

  1. 遺言書があれば死後事務委任契約は不要ですか?
  2. 家族がいなくても契約できますか?
  3. 誰に頼めばいいですか?友人ではダメですか?
  4. 契約してから亡くなるまで時間がかかっても大丈夫ですか?
  5. 費用はいつ、どうやって払うのですか?
  6. ペットのことも頼めますか?

Q1. 遺言書があれば死後事務委任契約は不要ですか?

A. いいえ、遺言書と死後事務委任契約は役割がまったく異なります。両方が必要です。

遺言書は「財産を誰に渡すか」を決めるものです。一方、死後事務委任契約は「亡くなった後の手続き・実務を誰に任せるか」を決めるものです。

たとえば、遺言書には「葬儀をどうしてほしいか」を書くことができますが、法的な拘束力はありません。葬儀の手配・役所への届出・賃貸の退去手続きなどは、死後事務委任契約で初めて確実に実現できます。

遺言書 死後事務委任契約
財産の分配 ✅ できる ❌ できない
葬儀の手配 △ 希望は書けるが拘束力なし ✅ 契約として確実に実行される
役所への届出 ❌ できない ✅ できる
賃貸の退去・解約 ❌ できない ✅ できる

おひとり様には、遺言書+死後事務委任契約のセットで準備されることをおすすめしています。


Q2. 家族がいなくても契約できますか?

A. はい、むしろ家族がいない方こそ必要な契約です。

家族がいる場合、亡くなった後の手続きは遺族が自然と担ってくれます。しかしおひとり様の場合、誰も手続きをしてくれる人がいないまま放置されてしまうリスクがあります。

死後事務委任契約は、「手続きをしてくれる人がいない」という問題をあらかじめ解決するための契約です。行政書士などの専門家と契約しておくことで、家族がいなくても安心して最期を迎えることができます。


Q3. 誰に頼めばいいですか?友人ではダメですか?

A. 友人・知人に頼むことも可能ですが、いくつかのリスクがあります。

信頼できる友人に頼むことは気持ちの面では安心ですが、実際には次のような問題が起こりがちです。

  • 手続きが複雑で、友人に大きな負担をかけてしまう
  • 依頼した友人が先に亡くなってしまう可能性がある
  • 友人側が「断りにくくて引き受けたが、実は困っている」というケースも

専門家(行政書士など)に依頼することで、手続きを確実・スムーズに進めてもらえるうえ、友人に負担をかけずに済みます。友人には「気持ちの支え」をお願いし、手続きは専門家に任せる——という分担がおすすめです。


Q4. 契約してから亡くなるまで時間がかかっても大丈夫ですか?

A. はい、問題ありません。むしろ早めに契約しておくほど安心です。

死後事務委任契約は、契約から実際に効力が発生するまで(=亡くなるまで)の間、有効に存続します。契約後に内容を変更したい場合も、双方の合意があれば変更できます。

「まだ元気だから」と後回しにしがちですが、判断能力があり、元気なうちにしか契約できません。認知症の診断後や、入院中で意思確認が難しい状態では契約が難しくなるケースもあります。


Q5. 費用はいつ、どうやって払うのですか?

A. 一般的には「預託金」として生前に預けておく方法が多く使われます。

亡くなった後に費用を支払う仕組みでは、実際の手続き時にお金が用意できないという問題が起こります。そのため多くの場合、契約時または生前に必要な費用を専門家に預けておく(預託)形をとります。

預託金の金額は、依頼する内容によって異なります。当事務所の費用については以下をご参照ください。

👉 当事務所の費用一覧はこちら


Q6. ペットのことも頼めますか?

A. はい、ペットの引き渡し・世話の手配を契約に盛り込むことができます。

おひとり様でペットを飼っている方から、特によくいただくご相談です。「自分が亡くなった後、ペットはどうなるの?」という不安は切実です。

死後事務委任契約に「ペットを○○に引き渡す」「〇〇のペットホームに連絡する」といった内容を盛り込むことで、ペットの行く先を確実に決めておくことができます。

また、遺言書の「負担付き遺贈」という形で、「財産を渡す代わりにペットの世話をしてほしい」という条件を付けることも可能です。ペットのことが心配な方は、ぜひ一度ご相談ください。

死後事務委任契約に関する詳しい法的情報は法務省公式サイトもご参照ください。


死後事務委任契約FAQ:まとめ

死後事務委任契約FAQをまとめました。この契約は、「亡くなった後のこと」を自分の意思で決めておける大切な契約です。「まだ早い」と感じる方ほど、元気なうちに備えておくことをおすすめします。

「自分の場合はどうすればいいか」「何から始めればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。


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