エンディングノートの書き方|書くべき項目と書き始めるコツ

おしらせ



「エンディングノートを書いた方がいいとは聞くけれど、どこから手をつければいいかわからない」

そう感じている方は、多いのではないでしょうか。

エンディングノートは、終活の中でも「気軽に始めやすい」入り口として知られています。しかし、いざ書こうとすると、何を書けばいいか戸惑ってしまうことも多いようです。

この記事では、エンディングノートの書き方について、書くべき項目・遺言書との違い・書き始めるコツをわかりやすく解説します。終活の専門家として、皆さんのそばで一緒に考えたいと思っています。

エンディングノートとは何ですか?

エンディングノートとは、自分の人生の終わりに向けて、さまざまな情報や希望・気持ちを書き留めておくためのノートです。

決まった形式はありません。市販のものを購入する方もいれば、普通のノートに自分なりに書く方もいます。書く内容も、自分が書きたいことを自由に記せるのが特徴です。

書いておくことで、もしものときに家族が「どうすればいいかわからない」と困ることを防げます。また、自分の意思や希望を知ってもらうことができます。

ただし、エンディングノートの書き方を知る前に、まずひとつ大切な点を確認しておきましょう。

遺言書との違い

エンディングノートと混同されやすいものに「遺言書」があります。しかし、この2つはまったく性格が異なります。

エンディングノート 遺言書
法的効力 なし あり
書き方のルール 自由 法律で厳格に定められている
主な内容 希望・気持ち・情報の整理 財産の分け方・相続人の指定など
修正の自由度 いつでも自由に書き直せる 法律に従った手続きが必要

エンディングノートは、あくまでも「気持ちや希望の記録」です。たとえば「財産をこう分けてほしい」と書いても、法律的な効力はありません。財産の分け方を法的に残したい場合は、別途「遺言書」の作成が必要です。

エンディングノートに書くべき項目

エンディングノートの書き方として、まず「何を書くか」を把握しておきましょう。ここでは、書いておくと役立つ項目を6つのカテゴリに分けてご紹介します。

自分のこと(基本情報・医療情報)

まずは、自分の基本情報を書いておきましょう。

  • 氏名・生年月日・本籍・住所
  • 血液型
  • 現在かかっている病院・主治医の名前
  • 持病・アレルギー・服薬中の薬
  • 延命治療についての希望
  • 臓器提供・献体の意思

特に医療情報は、緊急時にとても重要です。「救急車で運ばれたとき、アレルギーのある薬が投与されてしまった」という事態を防ぐためにも、丁寧に記載しておくことをおすすめします。

財産・お金のこと

お金のことは書きにくいと感じる方もいます。しかし、家族にとって最も必要な情報のひとつです。

  • 預貯金の口座一覧(銀行名・支店名・口座番号)
  • 加入している生命保険・医療保険(保険会社名・証書番号・受取人)
  • 不動産(土地・建物の所在地、権利証の保管場所)
  • 株式・投資信託などの金融資産
  • 借入金・住宅ローン・クレジットカード
  • 年金の種類(国民年金・厚生年金・企業年金など)

なお、「財産目録」として別途まとめ、エンディングノートにはその保管場所を記す方法も便利です。

家族・人間関係のこと

家族構成や、連絡してほしい人をまとめておきましょう。

  • 家族・親族の連絡先一覧
  • 亡くなったことを知らせてほしい友人・知人
  • ペットの世話を任せたい人

特に、おひとりさまや家族と疎遠になっている方は、「誰に連絡してほしいか」を丁寧に書いておくことが重要です。

葬儀・お墓のこと

葬儀やお墓に関する希望は、残された家族が最も困る部分のひとつです。

  • 葬儀の規模・形式(家族葬希望・一般葬・お別れ会など)
  • 宗教・宗派・菩提寺の有無
  • お墓の場所または希望(樹木葬・海洋散骨・合葬など)
  • 喪主・施主にしてほしい人
  • お葬式で流してほしい音楽・好きな花など

私は葬儀社のスタッフとしても働いています。「故人の希望がエンディングノートに書いてあった」ことで、家族が迷わず、その方らしいお別れができたというケースをたくさん見てきました。ぜひ、ご自身の希望を率直に書いておいてください。

デジタル関連(パスワードなど)

現代ならではの項目として、デジタル情報の整理も忘れずに。

  • スマートフォンのロック解除コード
  • パソコンのパスワード
  • よく使うメールアドレスとパスワード
  • SNSアカウントの扱い希望(削除・そのままにするなど)
  • ネットバンキング・電子マネーの情報
  • 解約してほしいサブスクリプションサービス

ただし、パスワードは最もデリケートな情報です。鍵のかかる場所に保管するか、パスワードの部分は別管理にするなど、セキュリティへの配慮も大切です。

家族へのメッセージ

最後に、家族や大切な人へのメッセージを書き残しておきましょう。

「ありがとう」「あなたのことが誇りだった」——生きているうちにはなかなか言えない気持ちを伝えることができます。形式や文字数に決まりはありません。気持ちのままに書いてみてください。

エンディングノートを書くときの3つのコツ

エンディングノートの書き方として、内容と同じくらい大切なのが「どう取り組むか」という姿勢です。

完璧に書こうとしない

最初のページから行き詰まってしまう方がいます。多くの場合、「全部きちんと書かなければ」という気持ちが原因です。

でも、エンディングノートに正解はありません。空欄があっても大丈夫です。「今日は氏名と口座だけ書いた」でも、立派な一歩です。書けるところから少しずつ埋めていく——そんな気楽な気持ちが、長続きのコツです。

何度でも書き直していい

エンディングノートは、一度書いたら終わりではありません。生活が変わったとき、気持ちが変わったとき、いつでも書き直せます。

たとえば、誕生日や年末に見直す習慣をつけると、内容を最新の状態に保てます。鉛筆で書いておく方もいますし、ルーズリーフ式で差し替えやすくしている方もいます。自分が使いやすい方法を選んでください。

保管場所を家族に伝えておく

書いても、家族が「どこにあるかわからない」では意味がありません。

書き始めたら、必ず信頼できる家族に「ここにある」と伝えておきましょう。デリケートな情報が含まれる場合は、鍵のかかる場所に保管することをおすすめします。

「エンディングノートだけでは足りない」ケースとは

エンディングノートはあくまでも「気持ちや情報の整理ツール」です。状況によっては、これだけでは不十分なケースがあります。

  • 財産を特定の人に確実に残したい場合(遺言書が必要)
  • おひとりさまで、亡くなった後の手続きを誰かに任せたい場合(死後事務委任契約が必要)
  • 認知症になったときに備えて、財産管理を信頼できる人に任せたい場合(任意後見契約が必要)

こうした場合は、行政書士などの専門家に相談し、法的な効力を持つ書類を作成することが重要です。まずはエンディングノートを書き始めながら、並行して専門家への相談も検討されることをおすすめします。

まとめ

この記事では、エンディングノートの書き方について、以下の内容を解説しました。

  • エンディングノートとは何か・遺言書との違い
  • 書くべき6つの項目(自分の情報・財産・家族・葬儀・デジタル・メッセージ)
  • 書くときの3つのコツ(完璧を目指さない・書き直してよい・保管場所を伝える)
  • エンディングノートだけでは不十分なケース

エンディングノートは、「大切な人への贈り物」でもあります。まずは名前と生年月日だけでも書いてみてください。そこから、少しずつ自分のペースで進めれば十分です。

終活や相続のことで、「誰かに話を聞いてほしい」と思ったら、どうぞお気軽にご連絡ください。川口市・東川口エリアで、一緒に考えます。

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