認知症になる前にやっておくべきこと【行政書士が解説】
認知症になる前にやることについて、「まだ元気だから大丈夫」と思っていませんか?特におひとりさまにとって、認知症の備えは元気なうちにしかできない最重要課題です。この記事では、おひとりさまが認知症になる前にやっておくべきことを行政書士がわかりやすく解説します。
「自分が認知症になったら、誰が財産を管理してくれるんだろう」「判断能力が落ちたとき、頼れる人がいない……」——そんな不安を感じたことはありませんか?
認知症は、本人だけでなく周囲にも大きな影響を与えます。そして最も重要なのは、準備は判断能力があるうちにしかできないということです。
目次
- 認知症になると何が困るのか
- 認知症になる前にやること①:任意後見契約
- 認知症になる前にやること②:遺言書の作成
- 認知症になる前にやること③:財産・情報の整理
- 認知症になる前にやること④:信頼できる専門家を見つけておく
- まとめ
認知症になると何が困るのか
認知症になり判断能力が低下すると、法律上「本人の意思確認ができない」状態とみなされます。その結果、次のような問題が起こります。
- 銀行口座が凍結される:金融機関は認知症と判断した場合、本人でも引き出しができなくなることがあります
- 不動産の売却・管理ができなくなる:契約行為には判断能力が必要なため、自宅の売却や賃貸契約ができなくなります
- 介護サービスの契約ができなくなる:施設への入居手続きや介護サービスの契約も、本人の意思確認が必要です
- 保険・年金の手続きができなくなる:各種手続きに支障が出ます
おひとりさまの場合は特に深刻です。代わりに動いてくれる身近な人がいないため、あらかじめ専門家と契約しておくことが唯一の備えになります。これを解決するのが「任意後見契約」です。
認知症になる前にやること①:任意後見契約
任意後見契約とは、将来、判断能力が低下したときに備えて、信頼できる人をあらかじめ後見人として指定しておく契約です。
認知症になる前にやることの中で、おひとりさまにとって最も重要な準備のひとつです。
任意後見契約でできること
- 預貯金の管理・引き出し
- 不動産の管理・売却
- 介護施設への入退所手続き
- 医療機関との契約・手続き
- 年金・保険の受け取り手続き
- 公共料金・税金の支払い
任意後見と法定後見の違い
認知症になった後に家庭裁判所が後見人を選ぶ制度を「法定後見」といいます。一方、任意後見は認知症になる前に自分で後見人を選べます。
法定後見の問題点:
- 後見人を自分で選べない(見知らぬ専門家が選ばれることも)
- 認知症になってからでは契約できない
- 家庭裁判所への申し立てに時間と費用がかかる
だからこそ、おひとりさまは元気なうちに任意後見契約を結んでおくことが大切なのです。
👉 詳しくは「おひとり様が任意後見契約を結ぶメリット・タイミング」へ
認知症になる前にやること②:遺言書の作成
「遺言書は亡くなる直前に作るもの」と思っていませんか?実は、遺言書も認知症になる前にしか作れません。
遺言書の作成には判断能力が必要です。認知症の診断を受けた後では、遺言書が無効になるリスクが高くなります。
おひとりさまに遺言書が必要な理由
- 財産を渡したい相手が法定相続人でない場合(友人・パートナーなど)
- 疎遠な親族には渡したくない場合
- 特定の団体に寄付したい場合
- お世話になった人への感謝を形にしたい場合
「財産が少ないから遺言書は不要」と思っている方も多いですが、財産の多少に関わらず、自分の意思を法的に残す手段として遺言書は非常に重要です。
👉 詳しくは「おひとり様が遺言書を作るべき理由【行政書士が解説】」へ
認知症になる前にやること③:財産・情報の整理
認知症になる前にやることとして、財産と重要情報の整理も欠かせません。いざというときに後見人や専門家が困らないよう、以下の情報をまとめておきましょう。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 金融資産 | 銀行名・支店名・口座番号、証券会社・口座番号 |
| 不動産 | 所在地・権利証の保管場所、ローンの有無 |
| 保険 | 保険会社名・証券番号・受取人 |
| デジタル資産 | スマホ・PCのロック解除方法、ネットバンクのID |
| 借入・ローン | 金融機関名・残高・返済状況 |
| 定期契約 | サブスクリプション・会員サービス一覧 |
これらをエンディングノートにまとめておくと、任意後見人や専門家がスムーズに動けます。特にデジタル資産は放置されやすいため、早めの整理をおすすめします。
認知症になる前にやること④:信頼できる専門家を見つけておく
おひとりさまにとって、認知症になる前にやることの中で見落としがちなのが「相談できる専門家を見つけておくこと」です。
任意後見契約・遺言書・死後事務委任契約は、いずれも専門家のサポートがあると安心して進められます。いざというときに慌てて探すのではなく、元気なうちから信頼できる行政書士と関係を作っておくことをおすすめします。
当事務所では、葬儀社「永遠セレモニー」と連携しているため、終活・葬儀・相続まで一貫してサポートできる環境が整っています。「まず話だけ聞いてみたい」という段階からでもお気軽にご相談ください。
まとめ:認知症になる前にやることリスト
- ✅ 任意後見契約:信頼できる後見人をあらかじめ指定しておく
- ✅ 遺言書の作成:財産の行き先を自分の意思で決めておく
- ✅ 財産・情報の整理:後見人や専門家が困らないよう情報をまとめておく
- ✅ 信頼できる専門家を見つける:元気なうちから相談できる行政書士と関係を作っておく
認知症になる前にやることは、決して「縁起が悪い」準備ではありません。おひとりさまが自分らしく生き、安心して最期を迎えるための前向きな備えです。
「何から始めればいいかわからない」という方は、まずお気軽にご相談ください。状況を整理しながら、あなたに合った準備プランを一緒に考えます。
ご相談・お問い合わせ
「任意後見契約について詳しく聞きたい」「遺言書と任意後見契約、両方まとめて準備したい」など、どんな疑問でもお気軽にご連絡ください。
🏠 事務所ホームページ
👉 行政書士三牧史歩事務所 公式サイト
川口市・さいたま市を中心に、終活・遺言・相続・死後事務・任意後見に関するご相談を承っております。
📱 LINEで相談予約をする
LINEから来店予約ができます。まずはお友だち追加からどうぞ!


