「終活って聞いたことはあるけれど、何から始めればいいかわからない」
そんな風に感じている方は、とても多いです。
終活という言葉は広まりましたが、具体的に何をすればいいか見えにくいまま、後回しにしている方が多いのが現状です。
この記事では、終活を何から始めるかについて、やることをリスト形式で解説します。「全部やらなければ」と構える必要はありません。自分に合ったところから、一歩踏み出してみてください。
終活とは何か、あらためて確認しましょう
終活とは、人生の終わりに向けて、自分の意思や希望を整理し、準備を進めることです。
「死の準備」と聞くと、暗いイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし終活の本質は、自分らしく生きるための整理でもあります。
たとえば、財産をどう分けるか、葬儀はどんな形にしたいか——そうした「自分の意思」を今のうちに書き留めておくことで、もしものときに家族が困らずに済みます。自分自身も「やるべきことをやった」という安心感を得られます。
つまり、終活 何から始めるかを考えるとき、まずは「自分と家族を守る行動だ」という認識を持つことが、大切な第一歩です。
終活を今すぐ始めるべき理由
「まだ早い」と思っていませんか? 実は、終活に早すぎるということはありません。むしろ、元気なうちに始めることにこそ、大きな意味があります。
「元気なうち」だからこそできること
終活の多くは、自分の意思をはっきり示すことが前提です。たとえば遺言書は、認知症が進むと作成が難しくなります。また、任意後見契約も、元気なうちにしか締結できません。
任意後見契約とは、判断能力が低下したときに備えて、信頼できる人に手続きを任せる契約のことです。
そのため、「いざとなればやればいい」は危険です。いざとなったときに動けない可能性があるからこそ、今動くことに価値があります。
家族への負担を減らすために
人が亡くなったあと、残された家族がしなければならない手続きは非常に多いです。しかも多くの場合、期限が決まっています。
具体的には、相続放棄の申述は3か月以内です。準確定申告は4か月以内、相続税の申告は10か月以内と続きます。こうした手続きが、悲しみの中にある家族に次々と降りかかります。
したがって、財産の状況や自分の意思を整理しておくことは、家族への大切な思いやりです。「何をすればいいかわからない」という混乱を防ぐことができます。
終活でやること一覧(チェックリスト)
それでは、終活を何から始めるかについて、具体的なやることをご紹介します。すべてを一度に済ませる必要はありません。できるところから、少しずつ取り組んでみてください。
1. エンディングノートを書く
終活の入り口として、最もとっつきやすいのがエンディングノートです。
エンディングノートとは、自分の基本情報・財産・医療の希望などを自由に書き留めるノートです。法的な効力はありません。しかし、家族が困ったときの「道しるべ」になります。
市販のノートでも、普通のノートでも問題ありません。書いたら、家族に保管場所を伝えておくことが大切です。
2. 財産・貯金の整理
自分がどんな財産を持っているかを一覧にしておくことは、特に重要な作業です。
「財産」と聞くと大げさに聞こえるかもしれません。しかし、預貯金の口座・不動産・生命保険・株式・年金など、さまざまな財産があります。整理しておかないと、家族が手続きの際に「どこに何があるかわからない」という状態になります。
まずは、銀行口座の一覧と加入している保険の証書をまとめるところから始めてみましょう。
3. 遺言書の作成を検討する
遺言書は、「自分の財産を誰にどう渡すか」を法律的に残す書類です。
作成しておくことで、家族間の相続トラブルを防ぐことができます。特に、おひとりさまや頼れる家族がいない方は要注意です。遺言書と合わせて「死後事務委任契約」も検討しましょう。
なお、遺言書には「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」の2種類があります。法的な効力を確実に持たせたいなら、公正証書遺言がおすすめです。行政書士に相談しながら準備するとスムーズです。
4. 医療・介護の希望を整理する
もし自分が意識を失ったとき、延命治療を望むかどうか——これは家族にとって非常に重い判断です。
「どこまでの治療を望むか」「自宅で最期を迎えたいか」「認知症になったときのお金は誰に任せるか」——こうした希望を、元気なうちに残しておきましょう。
任意後見契約を使えば、判断能力が低下したときに備えられます。信頼できる人に財産管理を任せることができます。公証役場で締結するため、法的な効力があります。
5. デジタル終活(スマホ・SNS)
現代ならではの終活として、「デジタル終活」があります。
スマートフォンのパスワードやSNSのアカウント情報——これらは、亡くなった後に家族が手続きしようとしてもロックがかかっていると対応できません。早めに整理しておく必要があります。
一方、デジタル情報はエンディングノートにまとめておくのが一般的です。ただし、セキュリティに配慮した管理方法も合わせて検討してみてください。
6. 死後の手続きを誰かに頼む
おひとりさまにとって、亡くなった後の手続きを誰がやってくれるかは切実な問題です。
死後事務委任契約とは、死後に必要な手続きを、信頼できる人や専門家に生前に依頼しておく契約です。役所への届出・公共料金の解約・葬儀・納骨などを任せられます。
「頼める家族がいない」という方は、行政書士などの専門家との間でこの契約を結ぶことをおすすめします。安心して老後を過ごせるようになります。
終活は一人で抱え込まなくていい
「こんなにたくさんやることがあるの……」と感じた方もいるかもしれません。でも、安心してください。終活は一人で全部やるものではありません。
たしかに、エンディングノートはひとりで書けます。しかし、遺言書・任意後見契約・死後事務委任契約などは、専門家のサポートを受けながら進めるのが一般的です。
私の事務所では、「話を聞いてみたい」という段階から丁寧にお話を伺います。「何を準備すればいいかわからない」という方こそ、ぜひご相談ください。川口市・東川口エリアを中心に活動しています。
葬儀社でのお仕事の経験から、生前の準備がいかに大切かを心から感じています。だからこそ、一緒に考えたいと思っています。
まとめ
この記事では、終活を何から始めるかについて、以下の6つを解説しました。
- エンディングノートを書く
- 財産・貯金の整理をする
- 遺言書の作成を検討する
- 医療・介護の希望を整理する
- デジタル終活に取り組む
- 死後の手続きを誰かに頼む準備をする
どれも「今すぐ全部やらなければ」という話ではありません。まずは気になるところから始めてみてください。
終活は、自分の人生を振り返る時間でもあります。準備をすることで、「もやもやしていた不安」がひとつずつ晴れていくはずです。
終活や相続のことで、「誰かに話を聞いてほしい」と思ったら、どうぞお気軽にご連絡ください。川口市・東川口エリアで、一緒に考えます。
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